From 福元友則
もう2月も終わりを迎えました。
週末は日中暖かくなり春を感じる陽気になりました。
最近暖かくなりましたねなんて挨拶もよく聞きました。
明日から3月、春本番です。
そして確定申告も半ばを迎えこれから佳境にはいっていくのでしょう。
2月で確定申告を終わらせるという事務所や3月第1週で終わらせるという事務所もありますが、大半は3月12日ぐらいを目標にしているのではないでしょうか?
今年も頑張って確定申告を乗り切りましょう。
さて少し気の早い先生は繁忙期後のことを考えているのではないでしょうか?
例年3月はそういったタイプの先生の動きというか活動が目に入ります。
うちは忙しくてそれどころではないという先生も今後の参考にしてください。
今日のメルマガで紹介するには戦略的ゆとりについてです。
これは成長する会社にあり、成長しない会社にはないものになります。
人間の脳は目の前のことに反応するようにできています。
それが忙しくなると余計にそうなってしまいます。
目の前のことに集中することが悪いわけではありません。
しかし会社の全員がそうなってしまってはいけません。
目の前のことに集中するというのはある意味、視野の狭窄になっているということだからです。
視野の狭窄については以前のメルマガでも紹介しましたが、視野の狭窄になると目の前の問題を解決することしか考えられなくなってしまいます。
それの何が問題なのかといえば、問題さえ解決できればいいという考えになってしまいその解決方法の中にはとても理性的だとは思えないようなものまで含まれてしまうことです。
中小企業の社長はこうした状況に陥りやすいです。
資金の問題や時間的余裕の問題と常に背中合わせだからです。
そのため経営判断を誤りやすいとも言えます。
ある意味業績とは経営判断の積み重ねの結果ですので、業績が悪いのは誤った経営判断をしてきたといういことでもあります。
では、社長が誤った判断をしないようにするにはどうしたらいいでしょうか?
そのために必要なのが戦略的ゆとりです。
資金繰りにゆとりがないのであれば、融資などでゆとりを作るようにします。
例えば今お金の問題がないように見えても社長が経営ではなく業務に時間を使いすぎている場合もお金の問題があるのかもしれません。
その上で時間的なゆとりを作るようにします。
ゆとりとは、問題を解決するための時間や金銭的な余裕のことです。
例えば経営のことについてじっくり考えるまとまった時間を確保することなどです。
こうした状況を半ば強制的につくることで業績が上向きだします。
こうした時間をとれないことがやはり業績を悪化させる原因だと考えられます。
仕事に忙しすぎると儲ける余裕がなくなるということです。
経営指導をする際にはぜひ戦略的ゆとりについても指導していきましょう。