from 福元友則
僕の専門分野であるマーケティングは心理学が土台になっています。
特に行動心理学。
そして脳科学。
今日のメルマガは脳科学がテーマになります。
脳について。
一般的な人間の脳は、体重の2−5%ほどの重さしかありませんが、全体の20%に及ぶエネルギーと酸素を消費しています。
脳の73%は水分です。
そのためわずか2%ほどの脱水で注意力や記憶力などの認知能力が低下してしまいます。しかし少量の水分補給でも回復することもわかっています。
こまめに水分補給しましょう。(1日2リットルほどの水を飲むとよいそうですよ)
脳は最後に成熟する器官です。
10代でもまだ完全に形成されていません。
そのため危険な行動をとったり、感情のコントロールができなかったりします。
人間の脳が成熟するのは25歳ごろのようです。
もし所内に20代のスタッフがいる場合、まだ成熟していないことが想定されます。
大人と同じように対応するのは考えものかもしれません。
平均的な脳は1日に何万個もの思考を生み出しているそうです。
人は他の誰よりも自分と会話していることになります。
つまり自分の思考にかなり影響を受けることになります。
疲れたりしんどかったりすると間違った思考になりやすいですが、どんどん間違った思考を強化してしまうかもしれません。
意識して思考を整えるようにしましょう。
記憶力は一般的な認知機能ですが、とても高次な脳の機能です。
認知機能には、注意力や筆記力、読解力、抽象的思考力、意思決定力、問題解決力などがあります。
記憶は知識を保存し、その知識を処理することで、あらゆる学習の基礎になるものです。
私達は記憶をする際、どの情報が保持する価値があるか判断して記憶しています。
またその情報がすでに記憶されている過去の知識とどのように関連しているかについても判断しています。
ですので、既に記憶されているものが新しい記憶をどのように処理し保存するかを決定づけています。
そのため同じ情報を入手しても、人によって全く違う記憶になります。
ですので、1つの情報は人によって様々に解釈されていることになります。
勘違いや思い違いなどもこうしたことが原因で発生しているかもしれません。
人によって理解や解釈が全く異なるものだということを前提にコミュニケーションをとることが重要かもしれませんね。
特に世代が違う場合、こうした認知の歪みが発生しやすくなりますのでより注意が必要です。
所内でもコミュニケーションや顧問先とのコミュニケーションをとる際の参考にしてください。