From:福元友則
最近テレビをつけてもFacebookを見ていても日大アメフト部関連のニュースばっかりですね。
僕は朝と夜にニュース番組をみてるのですが、最近は毎日誰かが会見してるみたいですけど、時間がたつにつれてどんどん問題が大きくなっていってるように感じます。
また時間がたつにつれて、叩かれてる人も変わっていってるように感じます。
僕はアメフトにも詳しくないし、この問題もあまりよくわかっていないのですが、非常に興味をもってこのニュースを見ています。
それはなぜかというと、たぶん先生も一緒だと思いますが、僕は最初アメフトにも興味がありませんでしたし、日大にも興味がなかったからなのです。
アメフトの情報も日大の情報も全く探していませんでしたし、たぶん普段だったらFacebookとかでニュースが紹介されていても興味をもたなかったと思います。
実際、とある番組でコメンテーターの方もアメフトはそんなに人気のスポーツでもないのでこんなに関心を集めるとは思いませんでしたみたいなことを言っていました。
僕がなぜこの問題を興味をもってみているのかというと、マーケッターとして、なぜこの問題がこれほどまでに人の注意を惹いているのかということに関心があるからなのです。
(もちろんマーケッターとしてではなく、一個人としてこの問題に対して思うことは色々ありますが、それはここで書くようなことではありませんので割愛します。)
ビジネスをしていて一番難しいのは、お客さんの注意を惹くことです。
例えばセミナー集客をしたとします。
そこに参加者が集まってこないのは、日時の問題もあるかもしれないですし、内容にいまいち興味をもてなかったからかもしれないですけど、一番理由として多いのはこれです。
「そんな案内がきていることにきづいてなかった。」
いやいやちゃんとDM送りましたよと思うかもしれないですが、相手は見てもいないのです。
現代は情報過多の時代と言われています。1説には、人類の夜明けから2003年までに生み出された情報量と現代の1日の情報量は同じだそうです。
これだけの情報が溢れかえっている中で人の注目を集めることが、今後生き残るビジネスに求められています。
そうなると気になるのが、どういう情報が人の注意を惹きやすいのか?
どういう情報なら人の注目を集めやすいのか?です。
僕が研究している広告や最新の脳科学によると一番人の注意を惹きやすいのは「非常識なこと」だそうです。
今回のアメフト問題もまさにそうで、これが常識的な問題だったら、よくある反則プレーだったらこれほどSNSで動画が拡散されることもなかっただろうし、日大側に対応がよくある対応だったらこれほど注目を集めることはなかったはずです。
人は、人間の脳はこういう「非常識なもの」に反射するようにできています。
これは人間の防衛本能に基づくものです。
非常識な情報を与えることで注目を集めるというのは、コンテンツ産業ではよく使われる手法なのです。
例えばテレビマンはいつも何を探しているのかというと、「まだ見たことのないもの」を探しているらしいのです。
もう一般化しましたが、昔はそれが外人であり、最近までおねぇでした。
何も非常識なことをして注目を集めろということではなく、お客さんが常識だと思っているけれど、プロとしてそれは間違っているというポイントを見つけると、それはお客さんにとっての非常識になるので注目を集めることができますよということです。
「えっ?どういうこと?もう少し詳しく聞かせてくる?」とお客さんに言わせれるようなポイントを日頃から探しておくといいですよ。
急にはなかなか見つかりませんので。
ー福元友則