From:高名一成
「今後の税理士事務所の方向性をどこに持っていけば良いのか?その判断ができた。」
「今後は顧問先数を増やすのではなく、顧問料の単価を増やし、顧問先の数が少なくても経営ができるビジネスモデルが必要だと強く感じた。」
「お客様が売上減少で悩んでいても今まではそこをサポートすることは避けていました。ですが、そこに積極的に取り組もうと考えられるようになりました。」
先週の金曜日に開催したセミナーで、参加者からこの様な声をいただきました。
このセミナーは僕たちの商品を購入したことのある方を対象にマーケティングコンサルのスタートアップ方法を解説するものでした。
Q&Aの時間にたくさん質問もしていただいたので、参加者の悩みや問題をうかがうことができました。
その悩みや問題は僕が思っていた通りのこともあれば、思ってもいなかった様なこともあったのでとても参考になりました。
セミナーを開催すると、自分たちも得るものが多くあるのでセミナーってやっぱりいいですね。
今回のセミナーでは、報酬を高くもらうことができるコンサルのやり方について解説するセッションがありました。
コンサルタントには報酬が高くもらえるコンサルタントと、どれだけ頑張っても報酬が安くなってしまうコンサルタントがいます。
コンサルのスキルや、コンサルの内容が全く同じでも報酬に差が生まれてしまうのです。
ほんのちょっとしたことなのですが、この違いによりコンサルのビジネスモデルも大きく変わってきてしまいます。
報酬が安ければ、クライアント数を多くもたなければいけません。
でも、一般的なコンサルは労働主役型となるので1人のコンサルタントが抱えられるクライアント数には限界があります。
せいぜい、10件〜15件が限界でしょう。
そこで売上は頭打ちになってしまうのでコンサルの単価設定は非常に重要です。
今後、税理士事務所の経営はテクノロジーの進化や社会構造の変化によって大きな変化を迎えます。
今までは顧問先数を増やすことで1件あたりの顧問料を安くしても経営を成り立たせることができましたが、これからはそれが難しい時代になってきます。
テクノロジーの進化により業務の効率化が進みます。
効率化が進めば、価格競争に拍車がかかります。
そして、人口減少により会社の数が減ることも予想されているので、顧客獲得競争はさらに激化します。
その超レッドオーシャンの市場でしか戦う場合は超効率化を徹底し事務所規模を拡大するという道に振り切る必要があります。
この道はサービスを変えずにやることができるので一見簡単そうですが、ライバルも多く日本の社会環境とは合っていないので、生き残るのはかなり難しいということを覚悟しなければいけません。
その時に、数ではなく単価で勝負できる戦略を持っていれば、血みどろの争いをする必要はなくなります。
これは税理士業界だけではなく、いろいろな業界でも起きることで、これからは単価設定が重要な時代になることは間違いありません。
というかもうそういう時代になっています。
単価の高いコンサルの商品開発、そのコンサルをどうやって売っていくか?
これが税理士事務所の取り組むべき2つの課題で、ここに取り組んでいる事務所はメチャクチャ伸びています。
これは、今後の税理士事務所経営にとって大切なことなので、ぜひ考えてみてください。
ー高名一成