From:福元友則
最近、人の採用で困っている会社や税理士事務所が増えています。
募集してもなかなか応募がこないとか、求める人材になかなか出会えないとか、色んな相談を受けます。
根本的な対策としては、他の事務所にはない魅力的な仕事をオファーできるかどうかです。
他ではできない仕事があるのであれば、それにチャレンジできる制度があるのであれば、それを魅力に感じる人がでてきます。
今多いのは、若い世代を中心にした話だと、やはり地元でコンサルの仕事ができるというのは魅力に感じる人が多いようです。
ですが、今日は人材採用の対策というのは、獲得だけではなく「今いる人を辞めさせないこと」もありますよという話です。
日本一社員が辞めない会社の小池さんの話によりますと、
社員が会社を辞める理由は家庭の事情を除くと次の3つになるそうです。
①有休がとれない
②嫌いな人(上司)がいて、認めてもらえない
③自分の将来が見えない
なので、辞める人を減らして社員の定着率をあげたいのならこの問題を早急に改善していく必要があります。
①有休がとれない
昔と違い今は有休は社員の当然の権利ととらえられています。
取れるのが当たり前で、取れないとやばい、うちはブラック企業ではないかと思われる時代です。
有休がとれないことよりも、とれないことをきっかけに自分の会社に疑問を持ち始める社員が若い世代を中心に増えてきています。
もし所内で有休を使いにくい雰囲気があるのなら、積極的に使っていくように促していく必要があります。
最近は無理やりにでも使用させる会社や事務所が本当に増えてきました。
経営者の姿勢一つでずいぶん改善できると思います。
②嫌いな人(上司)がいて、認めてもらえない
職場での人間関係が退職の理由になるのは、中小企業の場合かなり多いです。
というのも、一度できた人間関係を変えやり、環境を変えたりすることが非常に難しいからです。
職場のメンバーが異動になったり、自分が異動になったりすることがほとんどないからです。
少しの間我慢すればいいというのではなく、自分が辞めるまでずっと続くととらえられてしまうからです。
ですので、今は税理士事務所でも色んな環境を用意して、色んな業務をやることで部署を変われるようにしたり、支社を用意して勤務先を変われるようにしたりといった対策をするところが増えてきました。
人間関係の問題は、放置していていつのまにか解決しているということはほぼなく、どんどん悪化していくものなので、経営者として積極的に取り組まざるおえないものです。
③自分の将来が見えない
これが理由で辞める人はたいてい優秀な人材です。
この理由を言う人はかんたんに言うと、今の仕事が退屈になってしまっているのです。
仕事に不満があるのではなく、退屈なのです。
なのでやりがいを感じる仕事がしたいから、仕事を変えたい、職場を変えたいとなるのです。
こういう人材をとどめたいなら、会社としてではなく、彼ら1人1人と向き合い、何がしたいのか?どういうキャリアを望んでいるのか?などをヒアリングして、会社で実現できる環境を用意していかなければいけません。
以上、3つの理由と対策をみてきました。
今は人材採用が非常に難しい時代です。
働き手が減っているのだから当然のことです。
経営者として、人材採用を考える時に、今いる人たちを辞めさせないというのも非常に重要な仕事になってきます。
ぜひ参考にしてみてください!
ー福元友則