From:高名一成
2013年に英オックスフォード大学から『雇用の未来̶コンピュー ター化によって仕事は失われるのか』という論文が発表されました。
この論文では、AIの発達により10年後にはロボットが変わりにやることで、人が関わらる必要がなくなる仕事、つまり「無くなる職業」がリストアップされました。
おそらく、ご存知の論文だと思いますが、この中では、銀行の融資担当者やレストランの案内係、電話オペレーターなど数々の職業がリストアップあれています。
そして、残念なことに、税理士事務所の業務もリストに入っています。
10年後のことだから(現実にはあと5年後)と思っていたのもつかの間、そのスピードはどんどん加速しているように思います。
というのも、あなたは「Amazon Go」はご存知ですか?
これは、Amazonがアメリカで始めた「レジも列もないコンビニ」です。
今、スーパーでは、セルフレジなどはよく見かけるようになりました。
商品の金額を店員さんに計算してもらって、支払いだけはセルフレジでお客さん自身でやるものですね。効率化されてはいるものの、そこに人は必要です。
ですが、Amazon Goは、専用のアプリを起動させて入店することで、商品を手にとれば自動でショッピングカートに入り、戻せばカートから削除。で、店を出ると自動で決済されるそうです。つまり、人がいなくても買い物が可能です。
そして、このお店が先日アメリカシアトルで第1号店がオープンし、一般客が利用できるようになりました。
詳しくはわからないのですが、店員さんは限りなく少ないはずですし、レジ係はいないはずです。
つまり、レジ係という仕事を人がやらなくてよくなったということです。これでひとつ仕事がなくなってしまいました。
あと5年後には・・・
論文が発表されてから5年、Amazonという巨大企業によって現実のものとなったわけですが、これがどのくらいのスピードで拡大していくのでしょうか?
ちなみに、他の業種ではどうでしょうか?
一般的には知らなくても各業界内では加速度的にAIを使った効率化の仕組みはどんどんすすんでいるはずです。
Next 税理士 Labを読んでいただいたいるあなたなら、すでにお分かりのことだと思いますが、効率化がすすみメリットがあるのは大企業、大規模事務所のみです。
もし、自社がそうでなければ、違う分野や業務での事業基盤を作らないといけません。そして、それはすぐにできるものではありません。
何年もかけて準備をし行動をしているからこそ、いざという時に備えがあるんです。論文からするとあと5年後には多くの仕事が無くなる、もしくは様変わりしている可能性が大きいです。
なので、AIにはできない仕事や誰もができない仕事を見つけ、その仕事で研鑽をつみ、自社の真の強みにしていくことが大切だと思います。
これから確定申告、3月決算と仕事に忙殺されていたら、あっという間に6月になり半年が過ぎてしまいます。
となると、あと4年半です。
2018年、いよいよ本格的に考え行動する時はきたような気がしています。ぜひ、本年度は新しい行動をしてみてください。
ー高名一成