From:高名一成
「ファミリーマートでコインランドリーの設置開始」
これは昨日見たニュースの内容です。コンビニのファミリーマートが駐車場もしくは、店舗内にコインランドリーの設備を設置することを決めたそうです。2020年2月末までに全国500店舗に設置をするとのこと。
実はコインランドリー市場は年々拡大傾向にあります。ファミリーマートでのサービス利用時間はもちろん24時間で、待っている間にイートインスペースを使うことも可能です。
この事業に参入した真の理由は分かりませんが、これはコンビニに買い物にきた人が、ついでにコインランドリーを使える様にするため、またはコインランドリーを使いたい人に、ついでに別の商品を購入してもらい相乗効果を図って客単価アップを狙うためではないでしょうか?
時代のトレンドは客単価!?
ファミリーマート以外でも、ここ最近では牛丼大手チェーン店の「すきや」や焼き鳥大手チェーンの「鳥貴族」なども値上げし、客単価を増やそうとしています。
いずれも、商品単価は安くしている業態です。顧客当たりの利益は少ないですが、低価格をウリにしている分、集客しやすいので、客数を増やすことで利益を確保しています。
その他にも調べてみると2017年に客単価を増やすための意思決定をした会社、団体はいくつもありました。
例えば、宅配のヤマトは話題になりましたよね。他にも郵便料金、国民年金保険、電気、都市ガス、ビール、ティッシュ、トイレットペーパー(最大手の大王製紙)、バター、小麦粉、など。
公共料金から一般企業がありますが、一般企業はどれも大手企業です。
大企業が売上と利益を増やす上で一番有効な戦略は低価格戦略です。この説明は不要だと思いますが、その大企業がここにきて客単価を増やす戦略にシフトしてきました。
そして、背景を調べてみると、そのほとんどが、今より業績をよくするためというより、今のままでは利益確保が難しくなり、客単価を増やさなくては必要な利益を確保できないということでした。
つまり、安い商品を大量に販売しても業績がよくならないということです。これは客数を増やして業績を上げることの限界を意味するのではないでしょうか?
僕はこのニュースからまさに税理士業界が陥っている状況と同じだなと思いました。税理士業界で考えると、どんどん安くなっている税務顧問を大量に売り続けても業績には限界があるということです。
どこかで、客単価を増やしていかないと利益を確保できなく、経営が行き詰まるということですね。
このNext 税理士 Labを読んでいただいている、あなたはコンサル業務をやることで顧問先当たりの客単価を増やすことの重要性は理解していると思います。
あとはいつやるか?ということですね。
業界毎の大手企業や公共機関も客単価アップに乗り出している時代です。今の時代は経営において客単価を増やすことが重要になってきているという証拠ではないでしょうか?
あなたの事務所はいつから客単価アップに取り組みますか?
ー高名一成
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