From 福元友則
コンサルをしているととても不思議に思うことがあります。
同じことを話を聞いているのに、結果を出す人と出せない人がいることです。
すぐに成果を出せる人もいれば、なかなか成果を出せない人もいます。
毎月続けて成果を出す人もいれば全く成果を出せない人もいます。
自分の仕事をコツコツと進めるのは得意でも、マネージャーとして部下を使って成果を上げていくのは苦手な人もいます。
そこにどんな違いがあるのでしょうか?
最近のハイパフォーマーは仕事の量よりも質にこだわる傾向にあります。
働き方改革が叫ばれているなかで当然といえば当然なのかもしれません。
なかなか成果を出せない人は、仕事の効率にこだわる傾向にあります。
いかに今の仕事をより効率的にやるかにこだわっているということです。
効率にこだわる人の成果が落ちがちなのには理由があります。
目の前の仕事をいかに効率的に行うかに気をとられてしまうと作業をこなすという発想におちいってしまいます。
自分のタスクリストをいくとこなしたかと成果は相関関係にありません。
成果に関係のないタスクをいくつこなしても、より早くこなしても成果とは関係ないからです。
作業をこなすこなして満足していても目標達成にはつながらないのです。
一方、ハイパフォーマーはタスクリストをこなすことはそれほど気にしていません。
それよりも目標達成や成果をあげることに集中しています。
どれだけ仕事をしていてもそれが成果につながらないのであれば意味がないと考えます。
ですので、仕事の目的を必ず確認しますし目的を重視します。
そしてその目的が達成されたことに達成感を感じます。
その過程での仕事に達成感を覚えることはありません。
そのためフィードバックを多く受けることを好みます。
前者が作業をしたら仕事が終わりなのに対して、ハイパフォーマーは作業が仕事ではありません。
作業はあくまで成果をあげるためのプロセスです。
ですので、その作業が成果を出すようにするためにフィードバックを受けて改善をし、成果まで導くやり方をとっています。
フィードバックを受けるのもかなり早い段階から定期的に受けたがります。
改善をすることの重要性や改善を繰り返すことの重要性を理解しているからです。
成果を出す人は仕事の効率性よりも効果性を重視しています。
さらにより効果を高めるために改善することをやめません。
そのためフィードバックを受けることをとても重視しているのです。
このような人材を育成したり採用すると、事務所を成長させてくれるでしょう。
彼がまだハイパフォーマーでなかったとしても、成長しハイパフォーマーになってくれます。
ぜひ事務所の経営の参考や、顧問先へのアドバイスの参考にしてください。