From 福元友則
コンサルタントをしているととても不思議に思うことがあります。
業種や業界によって成功の規模は違っても、成功する会社の割合というのはそんなに変わらないからです。
とてつもなく成功する社長がいる一方で失敗してしまう社長もいます。
お客さんにとって他と替がきかない会社(エクセレントカンパニー)を作れるのは1%
成長する会社(グレートカンパニー)をつくれる社長は4%
会社経営で十分な暮らし(グッドカンパニー)ができる社長は15%
以上、だいたい20%ほどの社長が程度の差こそあれ成功しています。
他はなんとか会社を継続できる社長が60%ほどいます。
そして残りの20%は失敗してしまう社長です。
会社の80%がうまくいっていません。
うまくいっているのは20%だけです。
こうやって幅広くみていくと面白い事実にきづきます。
80%の会社の社長は業界の慣行や同業の動向を気にしてマネをする傾向にあります。
その一方、20%の会社の社長は同業の動向を気にはするもののあまりマネをすることはありません。
というのも下手にマネをするとそれがうまくいかないことを知っているからです。
マネするもとがうまくいっていなかったら自分もうまくいくわけがありません。
それから事業が成功するには違いが大切だとわかっているので、同業のマネを避けてさえいるように感じます。
差別化をするために同業を研究しますが、マネはしないということです。
また彼らはマーケティング思考だというのも共通点です。
売上を増やすといっても売上は勝手にどこかからやってくるわけではありません。
それは必ずお客さんからやってきます。
ですからお客さんが何に困っていてどう力になれるかいつも考えています。
もし今の自分で力になれないことであれば、近い未来に力になれるように新しいことに取り組んでいます。
また事業をできるだけコントロールできるように力を入れています。
例えば、新規客を獲得する手段が紹介だけであれば、紹介をコントロールすることはできないため、事業の成長をコントロールするのが困難になります。
ですから、新規獲得をシステム化してコントロールできるようにするといった取り組みに力をいれています。
広告はお金こそかかりますがコントロールできるので、成功する会社は広告をやっている比率が他の会社にくらべて圧倒的に高いです。
また広告でうまくいくためには差別化できていることが重要なため差別化にとても神経を使っています。
このようにうまくいく会社はうまくいくためのことをやり、どんどん成長していく一方で、うまくいっていない会社はうまくいくための経営をしていないことが多いです。
彼らは業界の平均になろうとするための行動をとり、その結果平均的な会社をつくってしまっています。
先ほどの比率からもわかるようにうまくいく会社は20%ほどですから、平均的な会社では会社を続けるだけで精一杯になってしまいます。
顧問先や顧問先のやっていることを今回の内容の視点でみてみてください。
もしかしたらうまくいくための行動がみつかっていなくて、間違った行動をしている可能性がありますので。
ぜひ顧問先の社長にアドバイスしてあげてください。