From 福元友則
最近ニュースなどを見ていると連日値上げが報道されています。
インフレの時代が来るぞと言っている専門家も増えてきました。
日本はバブル崩壊から30年ほどデフレに苦しんできました。
ノーベル経済学賞を受賞しているスティグリッツは日本のデフレを研究して当時、ヘリコプターからお金をばらまけと提言していました。
同じようなことを前FRB議長のバーナンキも言っています。
このことを踏まえて対策をしたのがアベノミクス。
金融緩和をすることで市中の出回るお金の量を増やすデフレ脱却しようとしていました。
しかしあわせて財政出動も行わなかったためにお金持ちにさらにお金が集まることになり、貧富の差が拡大してしまったと言われています。
この30年のデフレの間に、他国は着実に成長する中、日本はGDPにおいてあまり変化がありませんでした。
売上が増えないのであれば支出も増やせません。
その間に派遣法の改正もあり、賃金は下がる一方。
そうこうしている間に日本は倹約が当たり前になってしまいました。
こうして消費者物価を上げれない状況ができあがりました。
今はインフレが来る手前のところ。
企業の輸入物価指数は上がる一方ですが、一方消費者物価指数にあまり変化がありませんでした。
日本のマーケットは価格に敏感なので、内部留保の取り崩しや企業努力などにより価格を維持してきましたがどうもこれまでのようです。
これからは大企業を中心にどんどん値上げしていくことでしょう。
というか値上げできないとやっていけませんよね。
マーケティングがうまい会社はインフレにあわせてうまく成長していけるかもしれません。
しかし中小企業はどうでしょう。
価格をあげたらお客さんが来なくなるのでは?と価格を維持するかもしれません。
この30年経験したことのないマーケットですから、適切な経営判断もできないでしょう。
価格を据え置いてしまうと利益にも資金繰りにも爆弾を抱えることになってしまいます。
しかし値上げをすればお客さんが離れてしまうというジレンマ。
うまく値上げをしながらお客さんを集客するというマーケティングの仕組みが必要です。
これからはマーケティング力がないと生き残れない時代になってしまうということなのかもしれませんね。
経営支援や顧問先の指導、事務所の経営なども今までと同じではうまくいかなくなってくるかもしれませんので、時代にあわせてブラッシュアップしていってください。
PS.
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