from 福元友則
SNSを見ていたら
安住アナ「検察庁法改正、ネット上の賛成・反対派の意見をまとめてみた」
という記事を見つけました。
これは情報7daysという番組での発言のようです。
「ウェブ等を中心に反対意見が非常に注目集まったということもあり、バランスのとれた議論がまだできていないのではと感じています。
私が昨晩ネットサーフィンを4時間ほどし、世の中に溢れている様々な人たちの疑問をまとめました」
とのこと。
賛成派と反対派の意見がよくまとまっていました。
ネットの意見も
「かなりちゃんとまとめていると言わざるをえない」
「やっぱりメディアは中立公正でないと信頼されない」
「こういう風に地上波で賛成反対の意見が出るっていう現状にホッとするのも異常だわこれが放送法上、普通のことなのにな」
などなど
最近のメディアはほとんど反対派一色という感じでしたからこの公平さがかなり目立ったのだと思います。
さてこの法案に賛成か反対かを議論したいわけではありません。
政治的なことに言及したわけではありませんので。
なぜこれを紹介したのかというと理由があります。
それはコンサルや経営支援をする時に、公平な意見を提供できていますか?
ということ。
事務所のスタッフさんよりも先生のほうが公平性に欠けているかもしれません。
というのも自分も経営者だから経営について一過言ありますよね。
私は経営にこだわりはありませんという人はなかなかお目にかかりませんので。
また自分の専門分野に近いとついつい専門家としての私見がでやすくなってしまうもの。
ですが、それは時に社長の経営判断を迷わすことになってしまうかもしれません。
コンサルタントの仕事の1つとして社長の経営判断お手伝いするというのがあります。
これは経営判断しやすい状況をつくることです。
そのため先ほどの安住アナのようにメリットデメリットを比較しやすいようにまとめたりしなければいけません。
ですが、ここで自分の意見を強く伝えすぎてしまうコンサルタントもいます。
社長が何事も冷静で理論的に判断できる人の場合はあまり心配ないかもしれません。
先生が感情的になっていることも理解した上で判断するからです。
ところが感情的に判断するタイプの社長の場合、先生の感情が伝搬してしまいます。
すると感情的に意思決定することになってしまいます。
これはあまりいい意思決定とは言えませんね。
次に同じことがあった場合、違う意思決定をする可能性が高いからです。
理屈は早々変わりませんが、感情は人によっても同じ人であっても時々で変化します。
ですので、感情をもとにすると常に判断が変化することになってしまいます。
前はこう言っていたのに、今度は違うことを言っている。
いわゆる朝令暮改です。
これが新しい知見にもとづく変化であるなら問題ありません。
過去に間違いにしばられる必要はないからです。
ですが、感情による揺らぎだとしたら?
もしかしたらそれが経営が安定しない原因かもしれません。
コンサルタントとしてアドバイスする時には常に心がけておきたい1つですね。