From:高名一成
昨日は税理士業界の重鎮、岩永經世先生の講演を聴いてきました。
テーマは未来会計の重要性を説くもので、成功する経営者に共通すること、これからの税理士業界の動向、未来会計が中小企業に与える影響などについてお話しいただきました。
その中で岩永先生が冒頭に2030年に中小企業は消滅するのではないかとお話しされていました。その理由は現在中小企業の社長は、今から11年後に80歳になる方が多いからです。さらに多くの会社には後継者がいない状態です。
日本の企業の99.7%は中小企業という実態のなか、これは由々しき事態です。
中小企業消滅とまではいかないでしょうが、確実に数は減少するはずです。しかも毎年会社が減るのがトレンドとなるでしょう。
おそらく、あなたの顧問先でも倒産解散が出たりM&Aにで吸収合併され、顧問先数が減るはずです。
なので、これからの経営はパラダイムシフトをしなければいけません。今までとは違うことをしなければいけないのです。現状維持は衰退です。
これは岩永先生もお話しされていましたが、まさしく同感で、今まで僕たちも発信してきたことです。
去年と同じことをやるだけではダメなのです。市場が伸び経済成長している状況下であれば去年と同じことをやっているだけでも業績は伸びます。
でも、反対であれば減少し続ける市場の波に引きずられて業績は低下してしまいます。果たして、今の日本は市場が伸び経済成長していると言えるでしょうか?
今、税理士事務所は税務顧問を増やして売上を増やすビジネスモデルから、新しいビジネスモデルに転換していく必要があります。
これからは中小企業が減り、見込み客の母数がすくなるなるので1顧客当たりの単価を高める方に経営をシフトする必要があります。その時に必要なのは高額商品です。
それは例えば、岩永先生がお話しされた未来会計や、これから伸びていくはずの相続事業などです。
では、あなたはどの様な高額商品を事務所に取り入れて売っていけばいいのでしょうか?
売れる高額商品のヒントは見込み客の需要に合わせることです。見込み客が困っていること、いつも必要としているもの、それをサポートするものが売れる高額商品になってきます。
今後、日本は高齢化がますます進みます。その時に相続の需要は多くなるはずです。今の中小企業の社長には後継者がいません。確実にM&Aが事業承継の選択肢のひとつとして需要が多くなるでしょう。
そして、いつの時代も中小企業は売上に困っています。売上アップを支援するコンサルの需要は消えることはありません。
これからの税理士事務所経営でどんな新しいことをやりますか?
これをしっかり考え、行動していきましょう!
ー高名一成