From:福元友則
最近コンサルタントの仕事って誤解されてるなと思うことがいくつかありました。
一般的なイメージとしては「専門知識を含むノウハウの提供」だと思っている人もたくさんいるのではないかと思います。
例えば「問い合わせのくるHPの作り方をアドバイスしてほしい」なんて時には、成功事例などのノウハウを提供するのが仕事になります。
もちろんこの仕事をするには知識の量も深さも求められます。
それに専門的であればあるほど、報酬も高くなる傾向にありますが、どの分野の専門家か?によっても報酬が高くなったり、安くなったりします。
どうやってコンサルティングをするかよりも、どのコンサルティングをするかやできるようになるかの方ははるかに重要なのです。
コンサルティングをはじめる前に専門性の高さと専門分野への投資価値を見極めてください。
コンサルタントも何年かやれば誰でもできるようになる仕事です。
ですからはじめる前に自分がこれから何に時間を投資するのかを考えて欲しいと思います。
ですが、コンサルタントの本当の仕事はここまでに書いたことにはありません。
コンサルタントの本当の仕事は考えることです。
経営者と一緒になって考えることです。
自分の知ってることを教えてあげたり、説明したりすることではありません。
これらはコンサルティングという形をとらなくても、セミナーとか講座や教材でもできることです。
ほとんどのクライアントである社長は、これから会社を成長させていくために、道なき道を進まなければいけません。
目の前に道があるならば、誰でも迷わず進むことができます。
ですが、目の前に道がないのです。
だから自分がどこに行けばいいのか、どっちに行けばいいのか迷ってしまうのです。
ですが、成長するためには前に進まなければいけません。
どこに進むか、どっちに進むか決断しなければいけないのです。
そんな決断をサポートしてあげるのがコンサルタントの仕事です。
問題が山積みで、どの問題から解決していけばいいのか?
会社を成長させたいが、一体何が課題なのか?
道なき道を進まなければいけない社長は迷いに迷っているのです。
選択肢がわからないのではなく、どっちを選んだらいいか決断ができずに迷っているのです。
迷っている時に、よかれと思ったとしてもあれこれと情報を提供することは害でしかありません。
選択肢を狭めなければいけない時に、選択肢を増やすような行為をしているコンサルタントをたくさんみかけます。
相手の考えを引き出し、整理してあげることで、選択肢を明確にしてあげて、決断しやすくしてあげることを求められている時もあるのです。
コンサルタントを求められている時はたいていの場合、後者の仕事です。
コンサルタントの仕事を外部の人がみることはまれです。
外部の人がみれるのは、セミナーとか講座とかになってしまうと思います。
ですから勘違いしてしまうのもわかりますが、教えることが仕事だと思っている人は間違った方向に進んでいるので立ち止まって修正したほうがいいです。
聞かなければいけない時にしゃべっているコンサルタント、ほんとうに多いと思うので。
ー福元友則