From:福元友則
先日、コンサルタント向けのセミナーに参加してきました。
思えば毎年この時期はセミナーに参加しているのですが、忙しい人が多いため逆に自分の先の予定がたてやすいのだと思います。
このセミナーに参加するのには目的がありました。
セミナーの内容を勉強したいというわけではありません。
募集の際の案内を見た限り初心者向けの内容だったためそこにはあまり興味をひかれませんでした。
価格が安かったわけでもありません。
朝から夕方までみっちりのセミナーだったので価格も何万円かしました。
内容に興味があったわけでもないのに、何万円も払ってわざわざ参加した理由。それは、、、
どんな人が参加しているのか?
どんな内容に反応するのか?
なぜ参加したのか?
といったところを知りたかったためです。
言ってみればリサーチのためということです。
僕もマーケティングの勉強をはじめてからもうすぐ10年になります。
僕がコンサルタントをはじめた動機が顧問先の業績アップにもっと貢献したいからだったため、1番関係ありそうなセールスとかマーケティングを勉強することにしたのです。
それより以前に経営について(特に戦略)を勉強していたのですが、これはあまり役に立ちませんでした。(当時の僕が使いこなせなかったというのが正しいのかもしれませんが、、、)
このジャンルは中小企業にとって売上からは少し遠すぎたためです。
手当たりしだい、本や教材を買ってとにかく時間の限り読んでいた頃が懐かしいです。
少し話がそれましたが、10年も前のことになると当時の自分の気持ちをあまり覚えていません。
なので、同じような境遇の人に会って聞いたほうが早いと思い参加したのです。
セミナー会場に1番のりして、色んな人に質問してみたのですが、その回答がとても面白かったです。
僕が話しをきいた人はほとんどコンサルをこれからはじめる人ではなく、もうやっている人でした。
なのに彼らがこのセミナーに参加した理由。
「会社の社長相手にコンサルしている人の話を聞いてみたかった。」なのです。
僕からすると、コンサルって社長相手にやるものなんじゃないの?という感じなのですが、それが違うのです。
僕は税理士事務所の頃からお客さんといえば社長でした。
それは今も変わりません。
ですが、コンサルタントの集まりに行くたびに聞くのがこれなのです。
一般のほとんどのコンサルタントは社長相手に何かをした経験がありません。
社長がどういう時に何を考えるのか?や、どう感じるのか?などがわからないのです。
これは税理士事務所が気づいていない大きな強みです。
社長を相手にするのは慣れているし、なんなら悩みや相談を受ける立場にすでにいる人もたくさんいらっしゃるでしょう。
でも一般のコンサルタントはそうではないのです。
わざわざお金を払ってでも、その経験の話しを聞きたいのですから。
特にこの確定申告の時期はたくさんの事業をやっている人の悩みを聞く時期だと思います。
それこそが宝の山、強みを活かすことを考えるなら、これをどう活かしていくか考えるべきだと思います。
今年の決算説明は、少しこのことを意識してやってみてください。
さらにこの強みをどう活かすかまで考えれると面白いことになっていくと思いますよ!
ー福元友則