From 福元友則
今年は確定申告の進捗が例年になく思わしくないみたいですね。
資料回収がなかなか進まないと声をあちこちで聞きます。
とはいえ当初の期限まであとわずか。
残り数日頑張ってください。
そろそろ確定申告終わり、繁忙期以後のことを考える先生が増えてきました。
会計業務のデジタル化から税務申告業務のデジタル化まで進んできて今後どうしていくのかを考えることをいままでになく迫られているのかもしれません。
また毎年の同じルーチンワークに嫌気がさして今年こそは今までと違うことをはじめたいという気持ちなのかもしれません。
いずれにしても1年の中で1月についで何か新しいことにチャレンジしようと考えるタイミングだと思います。
そこで今回は新しいことをはじめる時に気をつけたほうがいいことについて説明します。
今回ははじめて起業するという人向けではなく、すでに起業していて新規事業をという先生向けになります。
まず考えておいたほうがいいことは、既存事業との関連性です。
それが既存事業とどのような関係になるのかです。
例えば、今の事業を1階として2階になる部分を作るのか?
それともまた別の1階になる平家を建てるのかによって事業の難易度もそれから既存事業の業績にも影響があります。
もしこのどちらかを考えるのであれば、まずは2階部分をつくることができる事業を優先するのをおすすめします。
この場合、お客さんが一緒で売るものが違うということになると思いますので、新規事業に必要になるリソースは既存事業とかぶるものが多く、そのためリスクがもっとも低くなります。
また同じお客さんを見ていることになれば、新規事業に熱中して既存事業のお客さんをおろそかにしてしまうという失敗パターンに陥ることもありません。
次に何をはじめるかですが、新しいことをはじめると2つの壁にぶつかります。
商品と販売です。
売り物を用意しないといけませんし、それを売らなければいけません。
専門家の場合、売り物はたいてい何か新しいサービスを開発することになります。
失敗する人のほとんどが売り物を用意しながら、それを自分で販売しようとします。
しかしはじめてのことを2つ同時にやると失敗する確率が高くなってしまいます。
ただでさえ少ないリソースが分散してしまうからです。
ここで本来やらなければいけないことは一点集中です。
売り物を用意して誰かに売ってもらうか、誰かの商品を売るかにどちらかに集中するべきなのです。
コンサル起業の場合、コンサルできるようになりながら、自分のコンサルを売っていくことになります。
しかし売れないとコンサルできるようになりません。
コンサルできるようにならないと売れるようになりません。
ですから普通のコンサルをはじめるとなかなかうまくいかないものです。
ただしマーケティングコンサルタントの場合は違います。
売らなくてもコンサルをはじめることができます。
さらにマーケティングコンサルができるようになると、それにあわせてマーケティング力が高まるため自分の販売力もあげることにつながります。
一点集中してるのに相乗効果でどちらもできるようになるのです。
そのためマーケティングコンサルタントは他のコンサルタントに比べてはるかに軌道にのせやすいと言われています。
新しいことをはじめる時に結構この視点が抜けているケースを見受けるのでぜひ意識するようにしてください。
うまくいく確率がぐっと上がりますので!