from 福元友則
色んな人の相談にのっている時に気をつけるようにしていることがあります。
それは、
「この人は、成功したいと思っているのか?それとも失敗したくないと思っているのか?」
です。
成功したいと思っている人と失敗したくないという人は別です。
成功することと失敗しないことも別です。
ですので、ここを混同しないように気をつけています。
なぜならば、
成功したければ、失敗しないのは諦めるしかありませんし、
逆に失敗したくないのなら、成功するのは諦めるしかないからです。
これは本人の価値観によるものもありますが、普段している仕事の内容によって強化されやすい価値観でもあります。
例えば、普段失敗が許されない仕事をしている場合。
税務申告もその仕事のうちの1つですね。
常にミスしないようにしようとか失敗しないようにしようとしているため、普段の思考パターンも失敗を避けることが優先される傾向にあります。
逆に、失敗が歓迎される仕事をしている場合。
例えば、営業の仕事がその代表です。
営業マンは、常に契約件数とか契約金額によって管理されています。
ですので彼らの日々の行動は、その契約件数や契約金額を達成することにあります。
ミスした商談を気にすることはないのです。
契約に至らなかった商談があることや、その件数が多いことは問題ではありません。
百発百中で契約する営業マンもいません。
もしいたら商談の数が少ないことを反省して、もっと商談を増やすべく行動をしたほうがいいぐらいです。
失敗をすることが、失敗を増やすことが成功への近道なのです。
そして、これは経営についてもいえます。
絶対うまくいくことしかやりたくなかったら、唯一の選択肢は何もしないことです。
しかし、何もしなかったら成功はありません。
起業家が経営をするということは、とにかく失敗を積み重ねながら成功に近づいていくことです。
特に税理士さんの場合、普段の業務が失敗しないようにすること仕事なので、頭を切り替えるようにしないといけません。
経営や営業の場面で、失敗を避ける思考をしてしまうとそれこそが成功から遠ざかることになってしまうからです。
ぜひこの考え方をインストールして、やる仕事によって意識して頭を切り替えるようにしてください。