from 福元友則
先生の事務所には独自のウリがありますか?
こう質問するとないと返ってくることが多いです。
たまにあるという先生もいらっしゃいます。
でもそれは独自のウリではなかったりUSPとして機能していなかったりします。
僕はすべての先生がUSPづくりに取り組むべきだと信じています。
それは先生が今より儲けるためでもあります。
先生がいまより楽しく仕事ができるようになるからでもあります。
そしてそれが税理士業界が今よりよくなるからでもあります。
ではなぜそれほどにUSPが重要なのでしょうか?
USPとは独自のウリのことです。
見込客に提示する、独自性の高い単一の強みのことです。
もしくは独自性の高い単一の約束のことです。
そしてそれは競合他社では提供できないものであればあるほどいいです。
USPをつくる目的は他の事務所と差別化するためです。
そしてその差別化を既存の顧問先や見込客に認識してもらうためです。
その結果、他の事務所との違いがお客さんにもはっきり伝わることでビジネスのあらゆる点でよくなっていきます。
儲けは他との違い(付加価値)から生まれるからです。
もし特別な価値を提供できないのであれば、お客さんは先生の事務所と取引する理由がないことになります。
お客さんから先生の事務所を求めてくるようにならない限り価格競争に巻き込まれます。
こちらから契約をとりにいけば、必ず価格競争が待っています。
USPとは、自分のビジネスやサービスをお客さんにわかりやすいように差別化することなのです。
先生との取引のどこが社長に有利で、メリットが大きく、得になるのか。
これを社長がピンとくるようにしなければいけません。
差別化ポイントはあるのにお客さんがわかっていない。
お客さんになかなか伝わらないということがあるかもしれません。
もしこういう状態なら、独自性がないのと同じことになってしまいます。
ではどうすればUSPをつくることができるのでしょうか?
その第一歩はお客さんのことをもっとよく知ることです。
最近はビジネスの効率性ばかりが話題になりできるだけ手間暇かけずにという流れが強すぎるように感じています。
もっとお客さんと話をしてもっとお客さんのことを深く知るようにしましょう。
するとお客さんが求めているものが今よりもっとはっきりとわかるようになります。
それこそがUSPの種なのです。
ぜひ幹部の人と時間をとって取り組んでいきましょう。