From:福元友則
「税理士の先生がこういうことを指導してくれたら一番嬉しいんだけどな!」
先日、とあるシークレットセミナーに招待されて参加してきました。
これはそのセミナーに参加していた社長が思わず漏らしてしまった本音です。
このセミナーは、以前ロイス・クルーガー(ロイスは7つの習慣で有名なフランクリンコヴィー社の共同創立者で、世界トップのコンサルタントです。)のワークショップに参加した人で都合がつく人だけ参加できるセミナーでした。
主に経営に関するセミナーなのですが、他のセミナーと違い、scaleupする企業の作り方についてのライセンスを取得したので商品開発に協力してほしいということで開催されたことです。
なので、学ぶだけではなくフィードバックもしてほしいとのことでした。
内容は、既に世界中で賞賛されている会社と書籍なので何も問題ないと思いました。
ただどうやって経営コンサルティングに関するコンテンツを販売していくのかという点に関しては多いに検討しなければいけないというのが率直な感想でした。
そしてそれはセミナーに参加した人のほとんどが思った共通の意見でした。
経営に関するコンテンツを売るのは難しいのです。
今回参加されている方は、僕を除いて全員コンサルタントではなく、会社を経営している社長として同じ立場の他の人がどう思うかという点から意見を述べられていました。
そんな中で、ある社長さんがポロリと言った本音。
「税理士の先生がこういうことを指導してくれたら一番嬉しいんだけどな!」
そうすると他の参加者の方も同意するとともに、自分の顧問税理士のことを話していました。
主な意見として、
①経理処理をしてもらっているが自社がどういう状況にあるのか自分が決算書を読んでわかることしか説明してくれない。
②作業をやってくれているだけ。
③どうやったら会社がよくなるのかを相談したけど、税務面・経理面のアドバイスしかくれない
みなさん、一番相談しやすいのは税理士なんだということで共通していました。
そして、会社を成長させるための経営に役立つアドバイスが欲しいということも共通していました。
何が原因で、この数字になっているのか?
だから何を変えたらいいと思うのか?
そのために何をしたらいいのか?
税理士に、こういうことを相談できる相手としての役割を求めていました。
スモールビジネスに頼れるパートナーがいることは稀です。
ですから、頼れるパートナーを税理士に求めているのです。
もし他の人が頼れるパートーナーになったら、作業をするだけの税理士はどうなってしまうでしょうか?
そしてこれは一部の顧問先の声でしょうか?
もちろん全部の顧問先の声だとは思いません。
そこまでしてくれなくても結構、それより安い方がいいという社長がいることもわかっています。
でも、会社を成長させるためにパートナーを求める社長と、安ければいいという社長、どちらが10年後も生き残る会社の社長でしょうか?
これからの税理士事務所の経営には、自分たちの顧問先に対する役割を選択し、
そして顧問先を選ぶことが重要になってくるかもしれないということを改めて痛感させられたエピソードでした。
ー福元友則
Ps.
セミナー参加者の方と名刺交換をして僕たちの事業を説明すると、「税理士を変えたいからぜひ紹介してほしい。」と言われました。
同じ地域の人がいなかったので紹介できなく、お役に立てなくて残念でした。。。
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