From:福元友則
昨日奥さんの買い物に付き合いました。
昨年も書きましたが、誕生日なので食事と買い物に行きました。
毎年誕生日は、果物屋のやっているパーラーに行きたいと言われるので今年は昨年と違うところに行ってきました。
毎回来て思うことは、パフェが2,000円以上するのって高いよね?ってことと、誕生日などのお祝いの食事として考えると2,000円って安いよね?ってことです。
喫茶店にいってお会計が5,000円超えるとえっ?ってなりません?
でも誕生日のお祝いが5,6千円だったら逆に安いですよね。
誕生日まで行かなくても、何か達成したご褒美とかで考えてもらってもいいかもしれません。
そうやって考えてみると実によくポジショニングされてますよね。
世の中にパフェを売ってる店なんてたくさんあるわけで、珍しいわけでもありません。安い店探そうと思ったらたくさん出て来ますし、量が多い店探してもたくさんでてきます。
おしゃれなカフェなんかもたくさんあるわけです。
もしこのパーラーが他の店と売り物が一緒なら、絶対他の店にお客さんは入ってしまいます。
安かったり、量が多かったり、近かったりするわけですから。
でもこの手のお店はお客さんでいっぱいで外にも入店待ちの行列ができていることがほとんどです。
それはなぜかというと、ポジショニングのなせる業なのです。
顧客の心理面からポジショニングされているからなのです。
売っているものは他の店と一緒です。(業界の人は、フルーツパーラーの方が高級な果物を使ってるとか色々言うと思いますが、パフェという点では同じです。)
価格はよそより高い。倍とか3倍とか下手したら5倍ぐらいかもしれません。
なので、パフェを食べようと思う人がみんながみんな食べにくるわけでもないですし、もちろんお店側もそんなこと狙ってもいません。
でも、お客さんでいっぱい。
入店待ちの行列ができているのです。
よそより安いとか、半額ぐらいで売ってるとかだったらわかります。
でも、その逆で倍高いんです。下手したら5倍高いです。
それで行列ができるんです。
というかこの場合、高いから行列ができているんですけど。
これはニッチにポジショニングした時に起きる現象です。
さて、ここで質問です。
よそより安売りして行列ができる店とよそより高く売って行列ができる店。
どっちが儲かっているでしょうか?
もし売上が同じだったとしても、利益は2倍、3倍、5倍違うのではないかと思います。下手したら桁が違うかもしれません。
これは商品を改良したり、営業方法を変えてみたりしても決して起き得ないことです。
ニッチにポジショニングしたからこそあり得ることなのです。
さてこの話、税理士事務所に置き換えてもう一度読み直してみてください。
今後の経営を考える時に、ニッチなポジショニグをしていくことが重要だということを物語っていると思います。
ー福元友則